愛媛県「6台からむ衝突事故、1人死亡 高知自動車道」平成29年2月14日
平成29年2月14日に愛媛県四国中央市新宮町の高知自動車道上り線の大影トンネル入り口付近で、6台がからむ衝突事故が発生したとのニュースです。

全長で118.8キロメートルになります。
現場は川之江東ジャンクションの南約7キロ付近のトンネル近くでした。
愛媛県警によると3人が病院に搬送され、うち30代の女性1人の死亡が確認されたとのことです。
愛媛県警によると、入り口付近を走行中の普通トラックがスリップして横転したとのことでした。
よけようとして急停止した後続の大型トラック1台に、女性が乗っていた乗用車など4台が相次いで衝突したということが目撃者によって証言されています。
事故当時、現場は雪が降っており数センチ積もっていたとのことでした。
スリップしやすい状況であったといえるでしょう。
弁護士のコメント
今回は、6台の自動車によって、いわゆる玉突き事故が発生したという事故です。
こういう玉突き事故は、とくに高速道路で発生することが多い類型の事故です。
なぜならば、高速道路では、自動車が高速で走行していますので、急に目の前の自動車が急停止をしてしまった場合には後続の自動車が停止することが不可能だ、という状況がよく発生するからです。
たとえば、ゴールデンウィークや年末年始の帰省ラッシュのときに、高速道路で玉突き事故が発生することが多いのです。
玉突き事故の場合には、責任があるかないかが問われるのは、先頭の車両か、最後の車両のいずれかであることが多いです。
事故の発生原因が、先頭の車両が急停止をしたことによって発生したか、あるいは、最後の車両が停車中の自動車に突っ込んで発生したか、いずれかの原因であることが多いからです。
その反対に、中間の位置にいた自動車は、責任がないとされることが多いといえます。
ただし、中間の位置にいた自動車は、前の自動車と衝突し、後ろの自動車とも衝突する、ということで、衝突エネルギーのもっていき場がなくなるため、重大な破損をすることが多いのです。
今回の交通事故の発生原因の解明が待たれます。
文責 弁護士 吉田 泰郎